
隠れた億万長者
世界中の億万長者
おそれでは世界では一体どれほどの億万長者が存在するのでしょうか。
億万長者大国・アメリカから順に世界の億万長者の実態を探ってみたいと思います。
アメリカでは資産100万ドル(=1億円相当)以上の世帯数が2004年に900万世帯を超えました。
1995年には400万世帯弱でしたから、わずか10年で億万長者の数は2倍以上に増えたことになります。
アメリカの総世帯数1億1000万に対して億万長者世帯の比率は約8%、およそ12軒に1軒が億万長者ということになります。
アメリカのような競争社会では、裕福なものはますます裕福になり、貧しいものは這い上がれないくらいどん底に押し込まれてしまうと言われています。
しかし統計では格差社会が大量の富裕層を生んだことになります。
富裕3階層
富裕層は3つの階層に分けられます。
最も人口が多いのがロウアー層で、純資産100万~1000万ドル(=1~10億円)の約750万世帯がここに該当します。
企業幹部、医師、弁護士、銀行員、デザイナー、アナリスト、資産運用マネージャといった高学歴の専門職が多く、郊外の大型住宅に住み、資産の半分以上を給与から、1/3を投資利益から得ています。
その上に属するのはミドル層で純資産1000万~1億ドル(=10~100億円)の140万世帯で、たいはんが別荘を持ち、美術品を収集する余裕もあります。
専門職の中でも特に所得の高い人たちか、起業家や企業オーナーです。
そして最上位層となるアッパー層ですが、純資産1億ドル以上(=100億円以上)で数千世帯となり、その頂点に純資産10億ドル以上のビリオネアが400世帯、君臨しています。
成功した起業家(ビル・ゲイツ)や資産運用家(ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス)で、広大な敷地に大邸宅を構え、慈善事業にも熱心です。
この富裕層の多くは自力でのし上がってきた人たちです。
資産を相続で得た富裕層は全体の10%にも満たないのです。
億万長者の位置づけを変えた出来事
ロックフェラー財閥やメロン財閥に象徴されるような、血統による豊かさでしか繁栄できない時代もアメリカにもありました。
しかし1980年代後半の歴史的変化が状況を一変させたのです!
冷戦が終結し、世界市場が誕生すると、製造業やホワイトカラーの事務作業が新興国にアウトソースされる一方で、高度な知識を必要とする専門職の給与が上昇しました。
情報技術の急速な発展に伴い、シリコンバレーを中心に革新的なベンチャー企業が次々と生まれ、金融市場を活性化させました。
その収益が中国やインドに再投資され、世界市場は拡大し、投資家や企業家にさらなる大きな利益をもたらしました。
資本主義経済が主権を握り、世界は大きく発展しましたが、そこにはお金の流れの量と速さが生んだ現象であり、お金とは絶対的価値ではないことを注意しなくてはいけません。
あくまでもお金とは信用の相対単位でしかないことを知っていれば、この現象の本質を知ることが出来ます。
これを知っていれば、株式投資、アフィリエイト、情報起業、インターネットビジネスらのマーケティングの神髄が体得出来る基礎は出来てきますので、地味ではありますが、非常に重要な部分でもあります。
では億万長者の地位は安泰なのでしょうか?